日本脳炎

日本脳炎ウイルスは主にコガタアカイエカによって媒介される感染症で、ヒトに重篤な急性脳炎をおこす。感染しても発病するの100~1000人に1人程度で、大多数は無症状に終わります。しかし、脳炎を発病したときの死亡率は約15%で、神経の後遺症を残す人が約50%あり、完全治癒は全患者の1/3といわれています。

日本脳炎の流行時期

日本での患者の発生は一時期に比べ大幅に少なくなりましたが、アジア、とくにモンスーンアジア地域では現在でも常在性の疾患であり、しばしば大流行がみられます。世界的には年間5万人程度の患者数と推察されています。

流行時期は日本、韓国、中国のような温帯地域では、夏を中心とする2~4か月に限られ、熱帯地域では雨期に見られています。タイはその他の地域と異なり、北部などで5~10月の雨季に流行がみられていますが、近年の予防接種の普及により患者数は減少してきています。以前はバンコク近郊の農村部においても散発的にみられていましたが、最近は報告されていません。バンコク市内の感染はほぼ考えられないといってよいと思います。

日本脳炎ウイルスの症状

潜伏期は6~16日間とされます。典型的な症例では、数日間の高い発熱(38~40℃あるいはそれ以上)、頭痛、吐き気、嘔吐などで発病し、髄膜刺激症状としての項部硬直が現れ、意識障害とともに、痙攣、異常運動がしばしば見られます。日本脳炎は、症状が現れた時点ですでにウイルスが脳に達し、脳細胞を破壊しているため、一度破壊された脳細胞の修復は困難であり、予防が大切な疾患です。

日本脳炎の病原体

フラビウイルス科フラビウイルス属に属する日本脳炎ウイルスです。日本などの温帯では水田で発生するコガタアカイエカが媒介します、熱帯ではその他数種類の蚊が媒介しています。自然界では、日本脳炎ウイルスの感染環は蚊とブタ(またはトリ)によって形成され、ヒトからヒトへの感染はなく、ブタの中で増えたウイルスを吸血した蚊が、ヒトを刺して感染します。

日本脳炎の予防接種

日本脳炎は予防接種で感染を防ぐことが可能です。

■タイで使われるワクチン

・接種回数:1回

・抗体持続期間:5年間

・良く使われるワクチン:IMOJEV(Sanofi Pasteur社)

02-107-1039
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