インフルエンザワクチン予防接種について
当院では今年もインフルエンザ予防接種を開始致します。今シーズン取り扱うワクチンの種類や、気になる方も多い推奨されるCOVID-19との接種間隔について、こちらのページで解説致します。
特に以下のいずれかに該当される方には、ご一読お願い致します。
・今年初めてお子様のインフルエンザ予防接種を検討されているご両親
・最近COVID-19ワクチンを接種したり、接種する予定のある方
・最新のインフルエンザワクチンに関しての詳細はこちら
インフルエンザワクチン接種回数早見表
インフルエンザワクチンの接種回数の早見表です。8歳以下のお子様で過去にインフルエンザワクチンを接種したことが無いお子様は、二回の接種が必要となります。
年齢 | 接種履歴 | 回数 | 備考 |
0.5ml | |||
9歳以上 | 過去に接種したことがある | 1回 | |
過去に接種したことがない | 1回 | ||
6か月-8歳 | 過去に接種したことがある | 1回 | |
過去に接種したことがない | 2回 |
*6ヶ月未満のお子様は接種できません。
インフルエンザについて
流行するインフルエンザの原因ウイルスにはA型とB型があります。ともに、変異といって少しずつ形を変える性質があるため、私たちは十分な抗体を作ることができず、何度でも感染してしまうのです。
流行は、日本だと通常、初冬から春先にみられますが、タイでは8-9月の雨季や、11-1月の乾期を中心として、年中、大なり小なりの流行が見られます。患者数の推移ですが、年によって流行の度合いが大きく異なることが分ります。
タイはおおよそ6,700万人の人口がおりますので、その約0.6-1.5%が毎年インフルエンザを発症しています。
【タイでのインフルエンザ発症数】
※()内は死者数
2010年 115,183人(126人)
2011年 62,112人(7)
2012年 62,100人(4)
2013年 41,196人(56)
2014年 70,948人(82)
タイでのインフルエンザの症状
典型的なインフルエンザの症状は、突然の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などで、のどの痛み、咳、鼻水などもみられます。普通のかぜに比べて全身症状が強いのが特徴です。気管支炎や肺炎などを合併し、重症化することが多いのもインフルエンザの特徴です。
タイでは1年を通して感染の可能性があります。潜伏期は1〜3日で、突然の高熱(39℃以上)で、ぐったりする症状(全身倦怠感(けんたいかん))から始まります。成人や年長者では関節痛や筋肉痛があり特徴的ですが、乳幼児はその症状のはっきりしないことが多い傾向があります。咳(せき)、のどの痛み、頭 痛、下痢、嘔吐、腹痛なども伴います。発熱は1週間程度続くこともあり、いったん解熱しても1日後に再び発熱することもあります。合併症として気管支炎、肺炎、脳症(のうしょう)などがあります。けいれんや意識がなくなったりした場合は、脳症の可能性があります。脳症は発熱から1日以内に発症することが多く、時に病院を受診する前にけいれんや意識障害が起きることもあります。
また、インフルエンザは流行が始まると、短期間に小児から高齢者まで膨大な数の人を巻き込むという点でも普通のかぜとは異なります。さらに、普通のかぜが流行しても死亡する人はあまり増えませんが、インフルエンザが流行すると、特に65歳以上の高齢者や慢性疾患患者で死亡率がふだんより高くなるという点でも普通のかぜとは異なります。
インフルエンザの感染経路
インフルエンザの感染経路は広く知られておりますが、ここで今一度おさらいしましょう。
インフルエンザの感染経路は主に飛沫感染や接触感染の二つで、ウイルスに感染した人の咳やくしゃみ、またその咳やくしゃみを手で覆った後に触った場所からも感染します。ドアノブ、スイッチなどに触れると、その触れた場所にウイルスを含んだ飛沫が付着することがあります。その場所に別の人が手で触れ、さらにその手で鼻、口に再び触れることにより、粘膜などを通じてウイルスが体内に入り感染します。飛沫感染の場合は、特に空気が乾燥すると、のどの粘膜にウイルスが付着しやすくなり、感染しやすくなります。
そのため、感染を予防する手段としては、『手洗い』と『うがい』が重要になります。またアルコールによる消毒もインフルエンザウイルスには有効ですので、医療機関の中に消毒用のアルコールがあれば必ず利用するように意識しましょう。
予防方法
流行期には外出をひかえ、帰宅時には手や顔を洗い、うがいをすることが大切です。また、前述のように、脳症の発症は発熱してすぐのことが多く、病院受診前にけいれんや意識障害を起こすこともあります。したがって、発病してから治療するよりも、予防が大切です。
予防するための唯一の方法は予防接種です。予防接種してもインフルエンザにかかることはありますが、重症化を抑える期待はできます。
■よくあるご質問
Q:ワクチンの免疫を得るためには何回接種が必要ですか?
A:
①大人、9歳以上のお子様
→ 1回接種
②9歳未満(かつ生まれて初めて接種する場合)
→ 1ヶ月間隔で2回接種
③9歳未満(過去に2回接種を受けたことがある場合)
→ 1回接種
Q:生インフルエンザワクチンを接種したばかりですが、追加でインフルエンザワクチンを接種しても構いませんか?
A:可能でございます。当院は不活化ワクチンを取り扱っておりますので、2回目の接種は間隔の制限なく受けていただけます。ただし、副作用を起こす可能性がございますので、念のために前回のワクチン接種から1,2週間ほど間隔を空けて接種してください。
※注射型の生ワクチンを接種された方が、再度注射型の生ワクチンを受ける際には4週間ほど間隔を空ける必要があります。
Q:インフルエンザワクチンの副作用は何ですか?
A:よくある副作用として、微熱、注射部位の痛み、筋肉痛がございます。
Q:インフルエンザワクチンは妊娠中の女性にも安全ですか?
A:妊婦の方々にも安全に受けていただけます。特に、妊娠後期に摂取されることをおすすめしております。
Q:ワクチンの効果が出るまでどの程度時間がかかりますか?また、接種後はどの程度の期間効果が期待できますか?
A:ワクチンの効果は2週間ほどで現れます。当院で取り扱っているワクチンの効果は、一年間有効です。ただし、接種から二週間後以降は徐々に免疫が落ちていきますのでご不安な方は追加接種も可能です。
Q:インフルエンザのワクチンは保険適用されますか?
A:基本的は保険適用外ですが、一部の保険で保険適用になる場合があります。(プレステージ、Cigna など)
*契約内容によって保険適用外の場合がありますので、受付にご確認下さい。
Q:インフルエンザのワクチンは保険適用されますか?
A:基本的は保険適用外ですが、一部の保険で保険適用になる場合があります。(プレステージ、Cigna など)
*契約内容によって保険適用外の場合がありますので、受付にご確認下さい。
ご予約や詳細についてのお問い合わせは、以下までお気軽にお問い合わせください。
DYMクリニックはタイのバンコクに2店舗(プロンポン、トンロー)を構える日本人医師経営の医療機関。 内科、小児科、婦人科、皮膚科の診療を完全日本語対応で受診可能。 ・予防接種(インフルエンザワクチンなど) ・健康診断(人間ドック、ワークパミット取得用) ・ビタミン点滴 ・飲む日焼け止め薬 ・小児相談 ・PCR検査 ・生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症、痛風)のお薬の処方 ・婦人科健診 etc...