肩が痛い時に対する原因・症状・対処について解説！

肩が痛い時の主な原因

●　筋肉の疲労・緊張

負荷の大きい運動、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、無理な姿勢などが原因で肩周辺の筋肉が緊張し、痛みを引き起こすことがあります。特に現代人は前かがみの姿勢をとることが多く、肩の筋肉に過度な負担がかかりやすいです。

●　四十肩・五十肩（肩関節周囲炎）

加齢とともに肩関節周辺の組織が炎症を起こし、可動域が狭くなる病気です。腕を上げたり後ろに回したりする動作が困難になり、強い痛みを伴うという特徴があります。

●　関節の炎症（腱板損傷・石灰沈着性腱炎など）

肩の腱や筋肉が損傷したり、石灰が沈着したりすることで、炎症が発生し痛みが生じます。特に腱板損傷はスポーツや加齢によって引き起こされることが多いです。

肩の痛みの主な原因は、筋肉の緊張や炎症、加齢による変化などが挙げられます。デスクワークやスマートフォンの使用が増えた現代では、無理な姿勢による筋肉の疲労による影響が大きいです。また、加齢に伴う四十肩・五十肩は特に40代以降の人に多く見られる症状で、日常生活にも支障をきたすことがあります。さらに、スポーツや過度な運動による腱板損傷や、石灰沈着による関節炎も肩の痛みの原因となることがあり、それぞれ適切な対処が必要です。

肩の痛み以外に起こる症状

●　鈍重感・違和感

肩に鈍重感や違和感を感じる場合、筋肉の疲労や軽度の炎症が考えられます。このような症状は、長時間の同じ姿勢や過度な運動後に現れることが多いです。

●　動かすと痛みが走る

肩を動かした際に鋭い痛みを感じる場合、関節や腱に炎症が起こっている可能性があります。四十肩や五十肩の場合、腕を上げたり背中に回したりする動作が特に困難になります。

●　肩が上がらない・動かしにくい

肩の可動域が制限され、腕を上げたり回したりすることが困難になる症状です。特に四十肩・五十肩の場合、痛みが強くなると夜間痛にもつながります。

肩の痛みにはさまざまな症状があり、単なる違和感から激しい痛み、可動域の制限まで幅広いケースがあります。最初は鈍重感や違和感として現れることが多いですが、放置すると痛みが悪化し、腕を動かすことすら難しくなることもあります。特に四十肩・五十肩は肩の動きに大きな制限をもたらし、日常生活に大きな支障をきたします。肩の痛みが続く場合は、症状を見極め、適切な処置を行うことが重要です。

肩が痛い時の主な処置

■　ストレッチ・軽い運動

肩周りの筋肉をほぐすために、軽いストレッチや運動を行うことで血流を改善し、痛みの緩和が期待できます。無理のない範囲で継続することが大切です。

■　温める・冷やす

炎症が強い場合は冷やすことで痛みを抑え、筋肉が硬くなっている場合は温めることで血流を促進し、緊張を和らげることができます。

■　痛み止めや湿布の使用

市販の痛み止めや湿布を使用することで、炎症を抑え、痛みを軽減することが可能です。ただし、長期間の使用は医師の指示を仰ぐことが望ましいです。

肩の痛みを和らげるためには、適切なストレッチや運動を取り入れることが効果的です。筋肉をほぐし、血流を促進することで痛みを軽減することができます。また、炎症がある場合は冷やし、筋肉の緊張が強い場合は温めるなど、症状に合わせた処置が重要です。さらに、市販の湿布や痛み止めを使用することで、一時的に痛みを和らげることも可能ですが、長期間続く場合は専門家に相談することが大切です。

まとめ

肩の痛みはさまざまな原因によって発生し、症状も軽い違和感から強い痛み、可動域の制限まで多岐にわたります。特に長時間のデスクワークや不良姿勢が影響することが多く、現代人にとって避けられない問題の一つです。また、加齢による四十肩・五十肩や、スポーツによる関節や腱の損傷も肩の痛みを引き起こす要因となります。症状が軽いうちに適切なストレッチや温熱・冷却療法を行うと悪化を防ぐことができます。痛みが強くなった場合は、医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。肩の健康を保つために、日頃からのケアを心掛けましょう。

おまけ

□　肩こりに効くツボ押し

肩こり解消には「肩井（けんせい）」が効果的です。首と肩の中間にあるツボで、親指や中指で強めに押し、5秒キープを3回繰り返します。また、「合谷（ごうこく）」は手の甲の親指と人差し指の間にあり、ここを刺激することで血行が促進され、肩の緊張がほぐれます。リラックスした状態で、深呼吸しながら行うと効果が高まります。

□　自宅でできる簡単な肩のストレッチ

両腕を後ろで組み、胸を開くように腕を引き下げるストレッチが効果的です。10秒キープを3セット行うことで、肩甲骨周りがほぐれ、血行が改善します。また、片腕を反対側の肩に添えてもう一方の腕で引き寄せるストレッチもおすすめ。肩の可動域が広がり、こりを防ぐ効果があります。呼吸を止めず、ゆっくりと行うことが大切です。

□　正しい姿勢のポイント

正しい姿勢を維持するには、耳・肩・腰が一直線上に並ぶことを意識しましょう。背筋を伸ばし、肩の力を抜き、顎を軽く引くと理想的です。また、座る際は足裏を床にしっかりつけ、膝が90度になるように調整します。猫背や反り腰を防ぐために、骨盤を立てるよう常に意識すると、肩こりの予防につながります。

□　肩に負担をかけないデスクワークのコツ

長時間のデスクワークでは、モニターの高さを目線の位置に合わせ、肘が90度になるように椅子を調整しましょう。腕をデスクに預け、力を抜くことで肩への負担を軽減できます。また、1時間に1回は軽く肩を回したり、立ち上がって伸びをするなどの休憩を挟むことが大切です。正しい姿勢を意識しながら、適度な休憩とストレッチを取り入れて、肩への負担を減らしましょう。