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ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)に対する原因・症状・対処について解説!
ドケルバン病(De Quervain病)とは、手首の親指側にある腱(短母指伸筋腱と長母指外転筋腱)と、腱が通る腱鞘と呼ばれるトンネル状の組織が炎症を起こして腱は厚く、腱鞘は狭くなり、腱の動きが妨げられることで親指の付け根や手首に痛みや腫れを感じる病気です。これにより、親指の付け根や手首に痛みや腫れを感じるようになります。育児中の女性や手を酷使する職業に多くみられ、いわゆる「腱鞘炎」の一種として知られています。適切な処置を行うことで症状の改善が期待できますが、放置すると慢性化するおそれがあるため、早期の対応が重要です。
ドケルバン病の主な原因
手の使いすぎ(オーバーユース)
パソコン作業・スマートフォンの操作や、テニス・ゴルフなど手をよく使うスポーツによって、手首や親指を使い過ぎることが原因になります。
育児や家事
特に新生児を抱っこする際の手首の形や負荷が、ドゲルバン病を引き起こす一因となります。 主に育児を行うことが多い母親が発症する場合は、この原因が多いです。
ホルモンバランスの変化
妊娠・出産、更年期など、女性ホルモンの変化によって関節周囲に炎症が起こりやすくなります。
関節リウマチや外傷の後遺症
他の関節疾患や怪我が引き金となって、腱鞘に炎症が生じることもあります。
ドケルバン病の主な原因は、親指や手首の使いすぎにあります。特に育児中の女性が抱っこや授乳などで手首に負担をかけやすく、発症リスクが高いです。近年では、スマートフォンやパソコンの長時間使用も発症要因とされており、年齢や性別を問わず誰にでも起こり得ます。さらに、妊娠や出産時のホルモンバランスの変化も、関節や腱の炎症を誘発しやすい状態を作り出します。関節リウマチなどの基礎疾患や外傷も原因となるため、生活環境や体質が複雑に影響し合っていると考えられます。
ドケルバン病の主な症状
親指の付け根や手首の痛み
手首の親指側にズキズキするような痛みが出ます。特に物をつかむ動作や、手首を回すときに悪化します。
腫れや熱感
炎症により患部が腫れることがあり、触れると熱を持っているように感じる場合もあります。
親指を動かす際の違和感や引っかかり感
腱の動きがスムーズでなくなり、動作時に違和感や「カクン」と引っかかる感じが生じます。
フィンケルシュタインテスト陽性
親指を手の内側に折り曲げ、反対の手で折り曲げた親指を小指側に引っ張ると強い痛みが出る場合、ドケルバン病が疑われます。
ドケルバン病では、手首の親指側に痛みが現れ、特に親指を動かすときや物を握る動作で悪化します。痛みの他にも、腫れや熱感を伴うことがあり、慢性化すると腱の動きに引っかかり感を覚えるようになります。症状が進行すると手に力が入りづらくなり、日常の簡単な作業さえ困難になることがあるため、早期の対処が求められます。診断には「フィンケルシュタインテスト」が用いられ、特徴的な痛みの有無を確認できます。痛みが続く場合や手の動きに支障が出る場合は、整形外科での診察が必要です。
ドケルバン病の主な処置
安静と装具(サポーター)装着
手首や親指を固定して動かさないようにし、炎症を鎮めます。
冷却や温罨法(おんあんぽう)
炎症が強い初期には冷やす処置、慢性化した場合には温めて血流を促進することが効果的です。
消炎鎮痛剤の使用
痛みを和らげるために、内服薬や外用薬(湿布・塗り薬)を用います。
ステロイド注射
症状が強い場合や再発を繰り返す場合には、腱鞘内にステロイド薬を注射することで強力に炎症を抑えます。
手術療法
保存的治療で改善しないケースでは、腱鞘を切開して腱の動きを改善する手術が行われます。
治療の基本は、手首や親指の安静を保ち、炎症を抑えることです。装具による固定や冷却処置、消炎鎮痛剤の使用により、症状の軽減が図られます。これらの保存療法で効果が不十分な場合には、腱鞘内にステロイドを注射して炎症を強力に抑える方法が選ばれます。また、慢性的な痛みや日常生活に支障が大きいケースでは、腱鞘を切開する手術が検討されることもあります。症状の程度やライフスタイルに応じた治療選択が重要です。
まとめ
ドケルバン病は、手首の親指側に起こる炎症性疾患で、育児や家事、パソコン作業などで手を酷使する人に多く見られます。初期症状では違和感や軽い痛みにとどまることもありますが、悪化すると親指の動作に大きな制限がかかり、生活の質が大きく損なわれます。 発症の背景には、腱の過度な使用だけでなく、ホルモンバランスの変化や関節の疾患、スマートフォンの過度な使用など、さまざまな要因が絡んでいます。早期の処置により多くの場合は改善が見込まれますが、無理を続けてしまうと治療に長期間を要することもあります。 治療では、安静・装具・薬物療法などを段階的に行い、必要に応じてステロイド注射や手術が選択されます。再発予防のためには、手首に負担をかけない工夫や正しい姿勢・動作習慣が欠かせません。 日常生活の中で「いつもの痛み」として見逃されやすいドケルバン病ですが、早めに医療機関を受診し、適切な治療と生活指導を受けることが、再発や悪化を防ぐ鍵となります。
おまけ
予防のポイント
作業時の手首の角度に注意し、適度な休憩を挟むことが大切です。ストレッチや軽い体操で腱の柔軟性を保つと予防につながります。
スマホ腱鞘炎との関連
長時間のスマートフォン使用が原因でドケルバン病を発症する例が増えており、「スマホ腱鞘炎」とも呼ばれることがあります。
ドケルバン病と似た症状の疾患
手根管症候群やバネ指なども手の痛みを伴うため、専門医の診断による正確な見極めが重要です。
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Klongton-Nua, Wattana,
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