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ポリオに対する原因・症状・対処について解説!
ポリオ(polio/急性灰白髄炎)は、ポリオウイルスによって引き起こされる感染症で、特に5歳以下の乳幼児に多く見られます。感染すると約90%の人は無症状、または風邪のような軽度の症状で終わりますが、ごく一部が神経系に障害を受け、手足や呼吸器系の筋肉にまひが生じることがあります。現在、日本では予防接種の普及によりほとんど見られなくなりましたが、アジアやアフリカなどの一部地域では依然として感染例が報告されています。国際的な移動がある現代では、再び持ち込まれるリスクも否定できず、正しい知識と予防が重要です。
ポリオの主な原因
経口感染(汚染された水や食品)
ポリオウイルスは、感染者の便に含まれたウイルスが水や食品を汚染することで拡散し、それを口にすることで感染します。特に衛生環境が不十分な地域では感染リスクが高まります。
糞口感染(手や物を介した接触)
感染者の排泄物に触れた手や物品を介して、口にウイルスが入ることで感染が成立します。トイレ後の不十分な手洗いや、乳幼児の世話中に感染が広がることがあります。
飛沫感染(まれ)
咳やくしゃみによる飛沫を通して感染する可能性もありますが、これはまれなケースとされています。ただし密閉空間では注意が必要です。
ポリオの主な感染経路は経口および糞口感染です。ウイルスが便を通じて排出され、水や食物を汚染することで拡散します。また、手洗い不足や衛生環境の悪化も感染拡大の一因です。飛沫感染の可能性もあるため、感染者との接触には注意が必要です。特に集団生活の場では、適切な衛生管理と感染対策が求められます。もっとも効果的な予防手段は、ワクチンによる免疫獲得です。
ポリオの主な症状
無症状・軽症(感染者の90%以上)
感染しても多くの人は症状が現れず、知らないうちに感染しているケースがほとんどです。軽症では、微熱・倦怠感・喉の痛みなど風邪に似た症状がみられます。
非まひ性ポリオ(軽度の神経症状)
発熱・頭痛・筋肉痛・吐き気などが現れることがあり、神経系に一時的な炎症が起きる場合もあります。通常は数日で回復しますが、まれに悪化することがあります。
急性まひ性ポリオ(重症例)
ごく一部の感染者ではウイルスが脊髄の運動神経に達し、手足に突然まひを起こします。まひは数時間から数日で進行し、永久的な障害が残ることもあります。 死亡率小児では2~5%、成人では15~30%です。
ポリオは多くの場合無症状または軽い症状で終わりますが、1%未満の感染者には深刻な神経障害が発生します。特に注意が必要なのは、急性まひ性ポリオと呼ばれる状態で、運動機能が損なわれ、生涯にわたる障害を残す可能性や、死亡に至ることもあります。症状の有無に関わらず感染は成立するため、周囲への拡散リスクが常にあることを認識し、予防接種を通じた集団免疫の確保が非常に重要です。
ポリオの主な処置
対症療法(発熱・痛みの緩和)
ポリオに対する根本的な治療薬は存在せず、発熱や筋肉痛、頭痛などに対しては対症療法が行われます。安静を保ち、水分補給と栄養管理を徹底することが基本です。
理学療法・リハビリテーション
まひが出現した場合は、関節の拘縮や筋力低下を防ぐためのリハビリが必要です。適切な運動療法を早期に行うことで、残存機能を最大限に活かすことができます。
重症例への呼吸補助
呼吸筋がまひするケースでは人工呼吸器の使用が必要です。ICUでの管理が求められ、かつては「鉄の肺」と呼ばれる装置が使用されていました。
ポリオの治療は、症状に応じた対症療法が中心となります。まひが生じた際には、早期のリハビリが後遺症の重症化を防ぐ鍵となります。重症例では呼吸機能のサポートが必要となることもあり、医療機関での適切な管理が不可欠です。しかし、もっとも効果的な対処法は「予防接種による感染の未然防止」であり、発症後の対応には限界があります。
まとめ
ポリオは、ポリオウイルスに感染することで発症する感染症で、特に乳幼児を中心に世界中で問題とされてきました。感染経路は主に経口・糞口感染であり、汚染された水や食品、不十分な手洗いを通じてウイルスが拡散します。感染しても症状が出ないケースが多くありますが、ごくまれに神経系に達して急性まひ性ポリオを発症すると、重い後遺症を残すことがあるほか、成人の場合は重篤になりやすく死亡率も15~30%と高めです。現時点では有効な治療薬は存在せず、治療は対症療法とリハビリテーションに限られます。 このように、ポリオは一度重症化すると取り返しのつかない結果を招く可能性があるため、予防が何よりも重要です。日本では四種混合ワクチンの定期接種により、国内での自然感染例は現在報告されていませんが、海外ではいまだに流行地域が存在します。国際的な人の往来が活発な現代においては、国内でも再流行の可能性を常に想定し、予防接種の徹底と衛生管理が求められます。ポリオに関する正しい知識と危機意識を持ち、個人・家族・社会で感染を防ぐ取り組みを続けることが重要です。
おまけ
ポリオは人間にしか感染しないウイルス
ポリオウイルスはヒトのみを宿主とするため、理論上はワクチン接種を徹底すれば地球上からの完全根絶が可能な感染症とされています。
ポストポリオ症候群とは
ポリオのまひを経験した人が、数十年後に筋力低下や極度の疲労感を再び感じる状態で、「ポストポリオ症候群」と呼ばれています。医学的な原因は完全には解明されていません。
日本で使われるワクチンの種類
日本では不活化ポリオワクチン(IPV)が四種混合ワクチンの一部として使用されており、生後3ヶ月以降に定期接種が行われます。生ワクチン(OPV)は現在使われていません。
WHOの取り組みと現在の状況
1988年に開始された世界ポリオ根絶計画(GPEI)によって、ポリオの発症件数は99%以上減少しています。ただし、アフガニスタンやパキスタンなど一部地域では、依然として感染例が報告されています。
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