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便秘に対する原因・症状・対処について解説!
便秘とは、排便の頻度や質に問題があり、腸内で便が正常に排出されない状態を指します。一時的な便秘は誰にでも起こる可能性がありますが、慢性的な便秘は生活の質に大きな影響を及ぼしかねません。その原因や症状は多岐にわたるため、適切な理解と対応が必要です。
便秘の主な原因
便秘を引き起こす原因には、主に以下のようなものがあります。
1 食事の偏り
同じメニューを繰り返し食べるなど極端に偏った食事を続けると、食物繊維や水分の不足が善玉菌の活動を低下させて腸内環境が悪化します。また便の形成や排出にも影響し、より便を出にくくさせます。
2 運動不足
便がスムーズに腸内を移動するには、適度な腸への刺激と血流の増加により起こる蠕動運動の動きが重要です。身体活動が少ないと腸の動きが鈍くなり、便秘が進行します。また座りっぱなしだと腸を圧迫して活動が落ち、血流の阻害にもつながります。
3 ストレスや睡眠不足
ストレスや睡眠不足によって精神的な疲れがたまると、自律神経のバランスを崩し、腸の働きに影響します。
4 薬の副作用や基礎疾患
一部の薬剤や病気(糖尿病、大腸炎など)が便秘の直接的な原因になることもあります。
便秘の原因は複合的で、日常生活の習慣や健康状態が大きく影響します。食事の偏りや特に運動不足は主な要因とされますが、ストレスや睡眠不足、薬の影響も見逃せません。便秘が慢性化すると自力での回復が難しくなり治療が必要になるため早期に原因を特定し、対策を講じることが重要です。運動不足は、腸の蠕動運動の低下、筋力の低下、血流の悪化、自律神経のバランスの乱れといった要因で便秘を引き起こします。腸を刺激して排便を促進するだけでなく、腸内環境を整える効果を得るには、適度な運動が欠かせません。ウォーキングやヨガなどの軽い運動でも腸に良い影響を与えるため、日常生活に取り入れることが便秘予防に役立ちます。
便秘の主な症状
便秘の症状はさまざまです。以下に代表的なものを挙げます。
1 排便回数の減少
通常の排便頻度が減少し、週に2回未満になることがあります。
2 硬い便や排便時の痛み
便が硬くなることで排便が困難になり、腹痛や肛門痛を伴う場合があります。
3 腹部の張りや不快感
ガスが溜まることで腹部が張り、痛みや不快感を覚えることがあります。
4 全身の倦怠感や食欲不振
便秘の不快感が倦怠感や食欲不振を引き起こすことで、日常生活に支障が出る可能性があります。
便秘の症状は身体だけでなく、精神的な不調も引き起こします。排便回数の減少や硬い便、腹部の張りが主な症状で、さらに食欲低下や全身の倦怠感を伴う場合があります。症状が続くと日常生活に支障をきたす可能性があるため、適切な対処が必要です。
便秘の主なタイプ
自律神経のバランスが乱れたことで起きる機能不全が原因の便秘です。さらに「弛緩性」「痙攣性」「直腸性」の3つに分かれます。便秘は、その原因や背景によって以下のようなタイプに分類されます。
1. 機能性便秘
腸自体に明らかな異常がない場合の便秘です。
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● 特徴:
生活習慣やストレス、食事の乱れが原因となることが多い。潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患 -
● 具体例:
食物繊維不足、運動不足、ストレスによる便秘。
2. 器質性便秘
腸の構造的な異常や病気によって引き起こされる便秘です。
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● 特徴:
腸閉塞、大腸がん、ポリープなどが原因となる場合が多い。 -
● 具体例:
腸が狭くなり、便が通過しにくい状態。
3. 薬剤性便秘
特定の薬の副作用として起こる便秘です。
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● 特徴:
鎮痛薬、抗うつ薬、抗コリン薬などが影響を与えることがあります。 -
● 具体例:
痛み止めを長期間服用している人に多い。
4. 症候性便秘
加齢に伴う身体の変化によって起こる便秘です。
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● 特徴:
腸の筋力低下や水分摂取量の減少が主な原因。 -
● 具体例:
高齢者で慢性化する便秘。
便秘の病状は、排便回数の減少や便の硬化、腹部の不快感といった身体的症状に加え、精神的ストレスや生活の質の低下を伴うことがあります。また、便秘の種類は、生活習慣が関与する機能性便秘から、病気や薬の影響による器質性便秘や薬剤性便秘までさまざまです。便秘が長引く場合や、便に血が混じる、体重減少があるなどの異常が見られる場合は、専門医による診断が必要です。
便秘に対する処置
便秘を改善するには、原因や症状に合わせた対処法が必要です。生活習慣の見直しから医療的なアプローチまで、さまざまな方法があります。以下に便秘に対する主な処置をまとめます。
1. 生活習慣の改善
食事の見直し
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● 食物繊維を増やす
野菜、果物、全粒穀物、豆類などを積極的に摂取することで便のかさが増し、腸の動きを促進します。 -
● 水分を十分に摂取
1日1.5〜2リットル程度の水をこまめに飲むことで便を柔らかくし、スムーズな排便をサポートします。 -
● 発酵食品を取り入れる
ヨーグルトやキムチ、納豆などを摂ることで腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えます。
適度な運動
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● ウォーキングや軽いジョギング
全身を動かす有酸素運動によって血流をよくするとともに、腸の蠕動運動を活性化させます。 -
● 腸マッサージやストレッチ
お腹を時計回りにマッサージする、膝を抱え込むストレッチなどで腸を刺激します。
排便習慣の確立
-
● トイレのタイミングを固定する
毎朝決まった時間にトイレに座る習慣をつけることで排便リズムを整えます。 -
● 排便時の姿勢を工夫
台を用いて足を少し高くすることで直腸と肛門の角度が改善され、便が出やすくなります。
2. ストレスケア
-
● リラクゼーション
腸の動きを鈍らせるストレスを溜めないよう、深呼吸や瞑想などでリラックスを心掛けます。 -
● 十分な睡眠
自律神経を整えるために、適切な時間帯に十分な長さの睡眠をとります。
3. 薬物療法
症状が重い場合や生活習慣の改善で効果が見られない場合、医師の指導のもと以下の薬を使用します。
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● 刺激性下剤
腸を直接刺激して排便を促しますが、長期間の使用は避けるべきです。 -
● 浸透圧性下剤
腸内に水分を引き込み、便を柔らかくする効果があります。 -
● 整腸薬
腸内環境を整えるために、乳酸菌やビフィズス菌を含む薬が用いられます。 -
● 坐薬や浣腸
即効性が求められる場合に使用しますが、常用は避ける必要があります。
4. 慢性便秘
- ● 腸閉塞や大腸がんなど、腸の構造的異常が原因の便秘。
- ● 服用中の薬が原因となっている場合、代替薬への変更や服用の調整が行われます。
- ● 長期間改善が見られない場合は、より専門的な検査や治療が必要です。
5. 補助的な方法
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● 便秘解消グッズの活用
便座用補助台や腸を温める腹巻などを利用することで、便が出やすい環境を作ります。 -
● 腸内フローラ検査
腸内環境を分析し、自分に合った食事やサプリメントを選ぶ参考にします。
便秘の改善には、食事・運動・ストレス管理など生活習慣を見直すことが基本ですが、症状が重い場合は薬物療法や専門医の治療が必要です。自分の便秘のタイプや原因を把握し、適切な対処法を選ぶことが重要です。特に慢性的な便秘や調の変化を伴う場合には、深刻な疾患が隠れている可能性があるため早めに医師の診断を受けることが推奨されます。
まとめ
便秘は一見軽い症状に思われがちですが、慢性化すると生活の質を大きく低下させる可能性があります。その原因は食事や運動不足といった日常的なものから、病気や薬の影響に至るまで多岐にわたります。予防には、バランスの良い食事、適度な運動、ストレスの管理が欠かせません。また、排便習慣を見直し、体調の変化に敏感になることも重要です。便秘の症状が長期間続く場合や、他の体調不良を伴う場合には、早めに専門医の診断を受けることが推奨されます。便秘は原因や背景を理解し、適切に対処することで克服できる症状です。
おまけ
便秘に良い飲み物
温かい白湯やハーブティー、プルーンジュースは腸を刺激し、便秘解消に役立ちます。他にもヨーグルトドリンクで腸内環境を整えたり、温めたリンゴジュースやレモン水も腸を刺激してくれます。
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