お役立ち情報(食事編)

マンゴーにアレルギーがあるのをご存知ですか?

タイトルを見て「?」となる方もいらっしゃるかもしれません。

常夏のバンコクと言えばトロピカルフルーツ。歩けば至る所に売られているマンゴーですが、実は注意が必要なのです。以前タイに旅行に来た日本の友人が、口の周りが赤く腫れ、かゆいと言い出しました。

最初は口唇ヘルペスと疑っていたようですが、日を追ってブツブツ、水疱が酷くなり、次第に口の周囲、頬、耳まで痒くなったそうです。そこで 「最近マンゴーを食べた?」 と質問するとびっくりした表情で「なぜわかったの?」

そうです、あまり知られていないですが実はマンゴーはウルシ科の植物であり、かぶれ(接触皮膚炎)を起こす果物の1つです。マンゴーの主要アレルゲンであるカルドールは主に果皮の部分に含まれていますが、果肉にも少量存在します。

マンゴーアレルギーの症状としては、

・顔面、特に口の周りや唇の上に症状がでやすく

・赤く腫れて小さな水疱ができ

・強い痒みを伴います

またマンゴーアレルギーには触っただけでもかぶれてしまう「接触皮膚炎」もあります。

1度マンゴーアレルギーを発症した人はアレルギーに対して敏感になり、2度目の摂取でマンゴーアレルギー発症がより強く出る可能性があるため、なるべく摂取は控えてください。

また、食す場合にはなるべく完熟しているマンゴーを選ぶよう心がけてください。当院には各種アレルギーや蕁麻疹(じんましん)はもちろん、ヘルペスや帯状疱疹であった場合にも対応するお薬がございます。

マンゴーだけでなくカニやエビなどを食べてじんましんが出てきた、かゆくなってきた場合ももちろん診察・処方できますのでお気軽にご相談ください。

お酒との上手な付き合い方

タイはご存知のとおり国土の多くが熱帯に位置し、安定した気候で年中ビールが美味しい土地です。

赴任者の中にも日本からの出張者との付き合いや、お客さまとの会食でお酒を呑む機会が多い人もたくさんいらっしゃると思います。

よくお酒を呑む人が不健康そうと言われる理由は、酒そのものが体に悪影響を与えるからということよりも、むしろつまみとして食べるものの多くが、不健康のもとになるようなものが多いケースがほとんです。

居酒屋などに行くと、メニューとして出てくるのは唐揚げや焼鳥、サイコロステーキ、その他焼き肉や鉄板焼き、かた焼きそばなどいかにも脂身たっぷり、脂肪分たっぷりの高カロリー食がそろっています。女性向けのお店ではサラダ類が充実しているところもあるようですが、やはり大衆居酒屋では人気の定番メニューは高カロリー食が中心です。

それでも自宅で飲むときくらいはつまみに気を付けたいものです。夏場の晩酌の定番はビールですが、ビールと相性のよい野菜としてはじゃがいもやトマトなどがあります。特にトマトは夏場に旬を迎える生食できる野菜なので、冷やしておいて薄く切っただけでも十分におつまみとして通用します。じゃがいもはフライドポテトにして居酒屋メニューに登場することもありますが、自宅でヘルシーに食べるときにはふかしたりゆがいたりして柔らかくしたところをそのまま塩をふって食べるか、もしくはキャベツやレタスと合わせてサラダにするのがよいようです。

なんにせよ自分の身体は自分で守る、そういった意識をもってご自信の身体から信号となる、血圧や血糖値、コレステロール値などにも気を配って、楽しい海外生活を満喫してください。

お酒は身体にいいの?悪いの?

アルコール類は昔より「百薬の長」とも「百毒の長」とも言われ、飲み方によっては体に良い影響も悪い影響も与えてしまいます。しかし、お酒に対しての耐性は人それぞれ個人差がありますし、そもそも飲めるからといってどのくらいまでなら体に良い影響となるのかがわかりません。そこでひとつの目安としてもらいたいのが、一日あたりに飲むお酒の分量と健康に関するデータです。

アルコール摂取量と病気との関係は世界各国でかなり詳しく研究がされていますが、中でもイギリスの研究機関による飲酒量と死亡率との関連を調べたものが有名です。その人の飲酒量と死亡率には相関関係があり、全く飲まない人に比べて少量を日常的に摂取している人の方が、死亡率は減少します。しかしアルコールの摂取量が一定のレベルを超えるとそれ以上の人はむしろ死亡率が高くなってしまいます。その一定のレベルですが、純アルコール摂取量で「30g以上」になると再び死亡率が上昇し始めるという報告がされています。

アルコールの過剰摂取が問題なのは、多量な飲酒によって脂肪酸や悪玉LDLコレステロールが増えてしまうことです。

アルコール飲料は大変カロリー量も高いため、大量の飲酒は肥満の原因になってしまい、そこから糖尿病や高血圧、脂質異常症、メタボリック・シンドロームに発展していってしまいます。さらには「人間フォアグラ」とも言われる「脂肪肝」という肝臓に脂肪がたまって機能障害を起こしてしまう状態も起こってしまうため、やはりアルコールの過剰摂取は「毒」と言い切ってしまってもよいようです。

適量を摂取し、節度を守った楽しみ方をするようにしましょう。

食中毒の感染源と治療法

とくに旅行者に多い下痢症。海外旅行者で最も多い病気の一つであることは間違えありません。

1ヶ月間の途上国に滞在すると、20~60%の人は発症すると言われている下痢ですが、その多くは食中毒が原因です。

そもそも食中毒とは経口感染した細菌が増殖したり、菌が毒素を出すことによって、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの急性胃腸炎の症状で発病するものです。病原菌は、腸炎ビブリオ、サルモネラ菌、病原大腸菌ほか様々です。

また、ウイルスによる胃腸炎もあり、小児ではロタウイルスやアデノウイルスなども原因となります。食中毒は多くの 場合数日で軽快しますが、中にはボツリヌス菌や一部の病原性大腸菌による食中毒の様に重篤に至ることもありますので、注意が必要です。

医療機関では腹痛、下痢、脱水症状に対する対症療法と、細菌性とわかれば抗生物質の投与がされます。

症状が重かったり長引いたりする時は、確定診断のため便の培養検査を行ない、菌を特定します。なお症状がおさまっても菌が残っていること(保菌状態)もあるので、まず処方された抗生物質は無くなるまで必ず飲み、また一人で判断せず医師とよく相談しましょう。

家庭では水分補給で嘔吐、下痢による脱水症状に対処しましょう。水分だけでなく電解質も失われますので、両方補給できるスポーツ・ドリンクや、味噌汁を少量ずつ飲んでもいいでしょう。食事は繊維質の多いもの(青野菜・根菜など)、乳製品(牛乳・ヨーグルトなど)、油っこいもの、刺激のあるものは避け、おかゆなど消化の良いものを選びましょう。 果物はしぼった方が繊維質が取り除けます。小さい子ほど脱水症状と全身脱力感がひどく、水分補給も難しいので、注意が必要です。

予防としてはとにかく下記のように食事に気をつけるしかありません。

・火の通りきっていない魚介類、生ガキ、生卵、調理後時間の経った弁当などはあえて口にしない。

・旅先では特に要注意。生水も。

・おにぎりなどを食べる前には必ず手洗いを。

・調理器具は熱湯消毒。肉や魚には別のまな板を用意。

・買い物後は悪くならないうちに冷蔵庫へ。肉や魚介類はビニール袋やポリ容器に入れて冷蔵。

食中毒は身近な病気ですが、発症すると辛い病気でもあります。

100%避けることは難しい病気でもありますが、まずはご自身でできることから始めていきましょう。

病気のリスクを減らすための食生活

一言に食生活といっても一日何回も食事をとるひとがほとんどですし、主食、副食、デザートなど人は日頃から様々な食事を取ります。どの中のどこから改善していけばいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。

主食に白米や食パンばかり食べていませんか? 白米や食パンに比べて、ミネラルやビタミン、栄養が豊富な穀物は多く存在します。例えば、玄米。玄米にはマンガン、マグネシウム、セレンなど豊富なミネラルが含まれて、白米よりも栄養豊富。スペルト小麦は普通の小麦に比べて銅、鉄、亜鉛、マグネシウム、リンなどのミネラルを多く含んでいます。また、欧米で健康食品として人気のキノワには、鉄、マグネシウム、ビタミンB、食物繊維、さらに、すべての必須アミノ酸と抗酸化物質が含まれているため、健康促進だけでなく、お肌の老化を予防する効果があります。

また毎日の食生活に欠かせないタンパク質。動物性タンパク質の代わりに植物性タンパク質を摂取する食事を心掛けると、高血圧、糖尿病、心筋梗塞などさまざまな病気のリスクを軽減するといわれています。レンズ豆、納豆、豆腐、タマゴなどは豊富な植物タンパク質源。肉や魚を摂り過ぎだと感じたら、植物性タンパク質でタンパク源を補って!

最後に食事のうちの一つと考えていない人も多い飲料。ソーダーやジュース、スポーツドリンクなど、糖分がたくさん詰まった清涼飲料は生活習慣病のリスクを高める原因に。ヘルシーな飲み物として販売されているドリンクにも糖分が多く含まれていることがあるので、まずは原材料をきちんと確認することが大切。アメリカのリサーチによると、糖分のたっぷりの清涼飲料水を毎日飲んでいると、肥満&糖尿病になるリスクが高まることが報告されています。

食生活の改善にはさまざまなアプローチがありますが、自身で今もっとも問題だと考えていることから着手してみるのはいかがでしょうか?