糖尿病

糖尿病


糖尿病はインスリン作用の不足に基づく慢性的な高血糖状態です。
厚生労働省が行った「平成25年国民健康・栄養調査」によると、成人(20歳以上)のうち糖尿病が強く疑われる人は約850万人、糖尿病の可能性が否定できない人は約680万人と推定されていて多くの方がかかっている病気です。糖尿病にはⅠ型糖尿病とⅡ型糖尿病の二種類があり、ほとんどの人がⅡ型に分類されています。すい臓が作るインスリンの量が少なかったり、うまくインスリンが働かないことで発症しますが、自覚症状が少ない病気です。そのため、会社で行われる定期健診で見つかることも少なくありま せん。もし会社で定期健診が行われない場合、35歳を過ぎたらご自身で医療機関で受診しましょう。日本人では糖尿病患者さんの約95%が2型糖尿病といわれ、「ストレス」、「肥満」、「運動不足」、「暴飲暴食」などのライフスタイルのみだれがおもな原因となって起こります。生活習慣病の1つとして数えられているのはこの2型糖尿病です。

糖尿病の仕組み

糖尿病とはインスリンというホルモンの作用が低下したため、体内に取り入れられた栄養素がうまく利用されずに、血液中のブトウ糖(血糖)が多くなっている状態です。 血糖とは一般には血液中のブドウ糖のことを意味します。 ブドウ糖はエネルギー源として利用されているため、血液中のブドウ糖(血糖)は一定の濃度に保たれています。 そのコントロールを行っているインスリンが不足したり、あるいはインスリンの働きが弱くなったりすると、血液中に多量の糖が存在することになってしまいま す。

インスリンとは、ひとの体の中でつくられるホルモンで、唯一血液中のブドウ糖(血糖)を少なくする働きをもっています。 お腹のちょうど中心にある「すい臓」という臓器に、「ランゲルハンス島のβ細胞」という名前の細胞がたくさんあり、インスリンはこの細胞で作られていま す。

糖尿病の症状

糖尿病の症状ははじめのうち、痛みなどの自覚症状がないため、検査で血糖値が高かったり、治療が必要といわれたことがあっても、そのまま治療を受けない人が多いです。以下の症状がある場合には、一度医師による診察をおすすめします。

  • 代表的な症状

    尿の量が多くなる(多尿)

    糖は尿に出るときに、同時に水分も一緒に出すために尿の量が多くなります。

  • のどが渇いて、水分をたくさん飲む(口渇、多飲)

    多尿のため脱水状態となり、のどが渇き、水分をたくさん飲みたくなります。

  • 体重が減る

    糖が尿に出るために、体のたん白質や脂肪を利用してエネルギー源とするためです。

  • 疲れやすくなる

    エネルギー不足と、体重減少により疲れを感じやすくなります。

  • その他

    ・眼がかすむ。(視力障害)
    ・立ちくらみする。
    ・手足のしびれがある。
    ・インポテンツ(性欲減退)
    ・月経異常
    などの症状もあります。

糖尿病の原因と種類
  • Ⅰ型糖尿病

    インスリンをつくっているすい臓のβ細胞が壊れてしまうタイプです。

    ・自分の体内でインスリンをつくりだすことができなかったり、ごくわずかしかつくれないので、体の外からのインスリン補給(インスリン注射)が絶対的に必要となります。

    ・子どもの糖尿病の多くは1型糖尿病ですが、最近ではあらゆる年齢層に起こる可能性があるとされてます。

    ・突然発症する傾向があります。

  • Ⅱ型糖尿病

    すい臓がつくるインスリンの量が少ない場合と、インスリンの働きが悪い場合、そしてそれらが混ざって発症するタイプです。

    ・日本人の成人の糖尿病の約95%がこのタイプです。

    ・自覚症状がなく、会社などの健診でみつかるケースが少なくありません。

    ・以前は、中高年の人に発症することがほとんどでしたが、食生活をはじめとするライフスタイルの欧米化により、今では若い人や子どもにも増えています。

    ・発症に関係する危険因子は、年齢、肥満、飲酒、喫煙、運動不足、遺伝、高血圧、ストレスなどです。

    ・高血圧や高血圧に近い血圧値を示す人は、血圧が正常な人に比べて糖尿病を合併する割合が高いことが報告されています。

    ・脂質異常症(高脂血症)に糖尿病を合併すると、脳卒中、狭心症や心筋梗塞などが起こるリスクが高まります。

  • 特定の原因によるその他の型の糖尿病

    妊娠糖尿病

    妊娠をきっかけに、血糖値が高くなるなどの糖尿病の症状があらわれるのが妊娠糖尿病です。しかし、妊娠前、すでに糖尿病と診断されている患者さんは妊娠糖尿病とはよびません。

  • そのほか

    膵β細胞機能やインスリン作用にかかわる遺伝子に異常があるもの、ほかの疾患(内分泌疾患、膵外分泌疾患、肝疾患)や、ステロイドの服用などにともなって発症するものが該当します。

糖尿病の治療法

糖尿病と闘っていくために、今現在糖尿の治療方法にはどのようなものがあるのかを知っておく必要がありますね。代表的なものをここでご紹介いたします。糖尿病の治療は、基本的に次の3つで成り立っています。

1) 食事療法
2) 運動療法
3) 薬物療法

  • 1)食事療法

    糖尿病になりつつある方や、糖尿病の方に肥満の方が多いのは事実です。暴飲暴食が、糖尿病の進行に拍車をかけています。体が処理できないくらいの、糖分や栄養の過剰摂取は、何と言っても控えなければいけません。
    一般的には、カロリー制限をするようにお医者さんからは指導されます。ひどい場合は、入院して徹底的に体重を落とすように指示される場合もありますが、1 日の摂取カロリーを1,600Kal以内にするように、というのが通常の指導です。日本糖尿病協会が出している、食品交換表を利用するように勧められま す。
    さらに、単に摂取カロリーを減らすだけではなく、栄養バランスを十分に考える必要があります。体に必要な栄養素がバランスよく体内にあってこそ糖尿は改善していきますので、バランスも大変重要です。

  • 2)運動療法

    糖尿病は運動不足によっても引き起こされます。適度な運動は、予防や改善に必要です。なぜ運動療法が効果的かと言うと、まずダイエット効果があるという点があります。そして、次に、運動はインスリンの効きを良くする、という報告もあります。
    運動によってインスリンが活性化して、本来の働きをしやすくなります。特にインスリンが元気がないというパターンの方は、取り組んでみる価値があります。
    とはいえ、低血糖などの症状がでる恐れがある場合は、運動療法は慎重に行なう必要があります。運動の途中で、低血糖症状が起きる場合が多いからです。そういう方の場合は、お医者さんの指導の下で、取り組むことが大切です。

  • 3)薬物療法

    病院からの薬によって、血糖値を下げる必要がある方もおられます。薬は副作用があるので、あまり利用したくない、そんな方もおられるかもしれませんが、かなりの高血糖の場合、薬によって早い目に血糖値を下げるのが有効な場合もあります。
    病院からの薬には、それこそたくさんの種類(製品)がありますが、基本的には次の3つのものに分けることができます。

3-1) α-グルコシダーゼ阻害薬
3-2) スルフォニル尿素薬
3-3) インスリン抵抗性改善薬

  • 3-1) α-グルコシダーゼ阻害薬

    まずは、このα-グルコシダーゼ阻害薬と呼ばれるものですが、この種類の代表的な製品名は、グルコバイやベイスンと言った製品があります。どんな作用があ る薬かと言いますと、食後の血糖値の上昇を抑える、という働きがあります。食前に飲んでおくと、食べた物の分解や吸収の速度を遅らせる働きがあるため、食 後の血糖値の上昇を防ぐという訳です。体には、食べた物を分解する働きがありますが、腸の中にはこの分解を助ける酵素が存在しています。
    この酵素の名前が、α-グルコシダーゼと言い、その分解酵素の働きを阻害するので、α-グルコシダーゼ阻害薬と呼ばれています。

  • 3-2) スルフォニル尿素薬

    スルフォニル尿素薬ですが、この種類の代表的な製品名は、ダイアグリコやオイグルコン、アマリールといった物です。
    この薬の作用としては、すい臓を刺激してインスリンの分泌を高めようという意図があります。インスリンをもっと一杯出して、それによって血糖値を下げようという考え方です。

  • 3-3) インスリン抵抗性改善薬

    この場合は、インスリンは出ているにも関わらず、インスリンの効きが悪い、インスリン抵抗性と呼ばれますが、その場合に使用される事がほとんどです。製品名としては、現在、アクトスという名前の物があります。
    しかし、この薬は副作用がきつくあまり使用されることはありません。肝臓に悪い影響を与える場合がある事が報告されています。

糖尿病を予防するには


・生活習慣を改善する
糖尿病を予防する生活習慣とは、まずは食べ過ぎないこと。そして、バランスよい食事をすること。

・緑黄色野菜を摂る

・甘いものや脂っぽい食事を避ける

・食物繊維を含む食品を摂る

・薄味の食事

・白米より玄米などの全粒穀物を摂る

・血糖値を上げやすいメニューを避ける
炭水化物、脂質、アルコール、ブドウ糖など。

・1口に30回よく噛んで食べる

・決まった時間に時間をかけて食事する
ゆっくりかんで食事をすることが満足感を与え、食べすぎを防止します。
朝食を食べないと、昼食を食べたときに血糖値が大きく上がることがわかっています。

・マグネシウム
食事でマグネシウムを摂取している人は、2型糖尿病になりにくいということが調査結果で確認されています。

・亜鉛
糖尿病の人はインスリンの作用が十分でないため、細胞が十分な量のブドウ糖を血液中から取り込むことができません。その結果、体のエネルギーが不足し、疲 れやすくなります。すい臓でインスリンを作る際には、亜鉛が欠かせません。亜鉛にはインスリンの働きを持続させる働きもあります。

・タウリン
タウリンには、すい臓機能を高め、インスリンの分泌を良くする働きがあると言われ、糖尿病の予防に良いとされています。マグネシウムとタウリンを多く摂取している人は、高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満が少ないそうです。

・アディポネクチンを増やす
アディポネクチンが2型糖尿病予防に役立つとして注目されています。アディポネクチンを増やす食品は、マグネシウム・食物繊維を多く含む海藻類、青魚、大豆などです。

・食後一時間以内にエネルギーを消費する
食後一時間以内に運動や入浴をすると、血糖値は抑えられると言われております。

・規則正しい生活をする
体内リズムに合わせて規則正しい生活を送ることが糖尿病の予防・改善につながると言われています。また、規則正しい生活を送ることによって、肝臓の糖代謝を促し、インスリンが効きにくくなるのを防ぐとも言われています。

糖尿病の合併症

高血糖状態が長く続くと、全身の毛細血管という細い血管がつまったり、動脈硬化が進んだりします。初めは全く症状がありませんが、長い間に静かに進行します。

個人差が有りますが、一般に糖尿病になってから10~30年後に困った症状(合併症)が出て来て、生活に大きな支障が出てきます。(血糖値の高い人ほど早く合併症が出てきます。合併症を起こさないように、早期から治療する必要があります。)

≪糖尿病に特有な合併症(細小血管障害)≫
高血糖の為に細い血管(毛細血管)がつまっておこります。以下のいずれも、長年の間血糖コントロールの悪い人に起こります。はっきりとした症状が出ずに、糖尿病の合併症が進んでいる事が多いので、最低半年に一度は検査を受けて下さい。

1.糖尿病網膜症:眼底の血管に病変が起こり、ひどくなると失明します。目が見えにくくなった時には、やや手遅れです。初期より定期的に眼科の検査を受けて下さい。

2.糖尿病腎症:腎臓に障害が起こり、蛋白尿やむくみが出ます。微量蛋白尿→蛋白尿→腎障害→慢性腎不全→むくみ→透析へと進行します。腎機能障害がひどくなると透析が必要です。

3.糖尿病神経障害:全身の神経が障害されますが、一般に足先のしびれ、痛みという症状が起こります。ひどくなると歩行困難になることがあります。足の神経が麻痺し、傷があっても気がつかず、糖尿病性壊疽(感染・血流障害などで体の一部が死んでしまうこと)となることがあります。

足を毎日見る癖をつけて下さい。傷があればすぐに医師にかかって下さい。
また胃腸や心肺の動きを調節する神経(自律神経)も侵され、便秘・下痢・不整脈などが起こります。

≪そのほかの合併症≫
糖尿病・血圧・高脂血症の合併した人に多く見られる合併症

・狭心症・心筋梗塞:心臓の血管(冠動脈)が動脈硬化を起こし、狭くなったり詰まったりします。糖尿病が悪化した人の中には、発作中も胸の痛みを感じない場合もあります。
・脳梗塞・脳出血 :脳の動脈が動脈硬化を起こし、詰まったり、破れて出血したりします。いわゆる脳卒中です。
・閉塞性動脈硬化症:足へ行く動脈が動脈硬化で細くなり、血流不足となります。足の冷感、歩行時の足(ふくらはぎ)の痛みなどの症状が起こります。糖尿病性壊疽の原因になります。

≪血糖コントロールの悪い人に見られる合併症≫
各種感染症(肺炎、腎盂腎炎、皮膚膿瘍、壊疽、結核など)など。
中年以上の人に多い病気(一般の人も含め)
各種癌(胃癌・大腸癌・肺癌・子宮癌・乳癌など):年1度の検診(住民検診など)を必ず受けて下さい。

糖尿病の合併症の予防対策

血糖のコントロールが基本です。食事療法を守り、太らないこと。禁煙・禁酒または節酒。肉より魚を食べることや、食物繊維を取ること(野菜・海草・キノコ)も大切です。

適度な運動を行い、血圧も正常に保ちましょう。ご自身の合併症の有無、程度を把握しておくことが大切です。時期が来たら、迷わず検査を受けるようにしましょう。(医療費の問題や健康保険のシステム上、医師から検査を言い出しにくい場合もありますので、検査の時期が来たり、何か症状がある場合は、早めに医師に相談してください。)

糖尿病の治療

糖尿病治療の目的は、高血糖が引き起こすいろいろな合併症を予防する、または悪化を阻止することになっています。「インスリンの作用不足」を改善し、血糖値をできるだけ正常にします。治療は基本的に食事療法、運動療法、薬物療法の3つを組み合わせて行われます。これらはどれも重要ですが、特に食事療法は重要になってきます。

DYMインターナショナルクリニックのメリット

180日を経過すると糖尿病の治療に関して一般的な保険は保険が利かない場合がほとんどです。このような場合に大病院に通ってしまうと大きな出費が発生します。しかし当クリニックでは大病院よりも廉価に糖尿病の治療を行うことが可能になっています。勿論大きな合併症等が発生した場合には患者様を大病院にご紹介させていただくことが可能になっています。

02-107-1039
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